CapsLock、Insert、NumLock、Appkey を無効にする話
在庫復活を確認したとき、高速なキーボード入力が求められることがあります。
優待クロッサーは最速のキー入力ができるための準備が欠かせません。
使用しているキーボード
私は Majestouch 2SS Editionを使用しています。
メカニカル銀軸キーボードと言われる商品です。お値段\16800程度です。
皆様も自分に合ったキーボードをぜひ見つけてください。
ぶっちゃげ不要なキー
- CapsLock
- Insert
- NumLock
- appkey
個人的な感想ですが、赤枠で囲んだこの4つのキーはぶっちゃげ不要です。
特に「CapsLock」「Insert」は「Shift」「BackSpace」に隣接しているため
誤入力してしまうことが多く、はっきり言って邪魔です。キー入力の足枷になっています。
ということで、この不要なキーを無効化させよう、というのが今回の記事の趣旨です。
特定キーの無効化
キーボードの特定のキーを無効化するためのフリーソフトがありますが、
一流の優待クロッサーを目指すならば、直接レジストリ操作 がおすすめです。
確かにレジストリ操作にはリスクが伴います。場合によってはPCが動かなくなるかもしれません。
しかし、フリーソフトがやっていることは、結局はレジストリ操作にすぎません。
キーボードキーの無効化程度の作業であれば、
訳も分からずフリーソフトに任せるほうがよっぽどリスクが高いです。
上辺のツールに頼るだけだと、応用も利かないです。
よって、直接レジストリ操作して不要な4キーを無効化させましょう。
Scancode Map
キーボードの特定キーを無効化する際は、
レジストリのScancode Map を設定することで実現可能です。
<コンピューター\HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Keyboard Layout>
の箇所に 新規>バイナリ値 、名前「Scancode Map」のレジストリを作成し、値を編集を行います。
編集画面で具体的にどの値を入れるべきかについては、
フォーマットが決まっていますのでそれに従います。
フォーマットは以下になります。
ScanCode Mapフォーマット
値 | 解説 | |
---|---|---|
ヘッダーバージョン | 00 00 00 00 | 全て0 |
フラグ | 00 00 00 00 | 全て0 |
エントリ数 | 02 00 00 00 | キー割り当て+1 (ターミネーター含むから) |
キー割り当て | XX XX YY YY | YY YY を XX XX に割り当てる |
ターミネーター | 00 00 00 00 | 終端NULL |
CapsLockキーを無効化する設定を例で説明しますと、
ヘッダーバージョン:00 00 00 00
フラグ:00 00 00 00
エントリ数:02 00 00 00 (割当するキー+1 = 2)
キー割り当て : 00 00
3A 00 ( CapsLock【00 3A】 を 無効【00 00】 にする)
ターミネーター:00 00 00 00
となりますので、下記の画像のような設定となります。
値を編集する際は、リトルエンディアンの並べ方にしなければならないので、
CapsLock【00 3A】を 【3A 00】と書くところは注意が必要ですが、
あとはそれほど難しくないかと思います。
説明を省略していましたが、CapsLock =【00 3A】 のように、
各キーごとに割り当てられている値を Scancode といいます。
その他のキーの主なScancodeは以下になります。
ScanCode
キー名 | 値 |
---|---|
(無効にする) | 00 00 |
CapsLock | 00 3A |
Insert | E0 52 |
NumLock | 00 45 |
appkey | E0 5D |
よって、CapsLock、Insert、NumLock、Appkey の4つを無効にするならば
ヘッダーバージョン:00 00 00 00
フラグ:00 00 00 00
エントリ数:05 00 00 00 (割当するキー4つ+1 = 5)
キー割り当て1 :
00 00
3A 00 ( CapsLock【00 3A】 を 無効【00 00】 にする)
キー割り当て2 :
00 00
52 E0 ( Insert【E0 52】 を 無効【00 00】 にする)
キー割り当て3 :
00 00 45 00 ( NumLock【 00 45】 を 無効【00 00】 にする)
キー割り当て4 :
00 00
5D E0 ( appkey【E0 5D】 を 無効【00 00】 にする)
ターミネーター:00 00 00 00
と設定し、OKボタンを押して保存。下記のような感じになればOKです。
この状態でサインアウトしますと、設定が反映され、
意図したどおり4つのキーが無効化されました。
これで快適なキーボードライフが送れるようになりました。
めでたしめでたし!
以上です。